◆ Brandish 1 ◆

　ブランディッシュは1991年に日本ファルコム株式会社が発売した PC9801シリーズ向けのARPGです．ここでは普通にクリアするだけのいわゆる普通のプレイに飽き足らなくなった Oka がいろいろな視点からこのゲームを攻略した内容を記しています．「やってみようとは思ったけど面倒そうだからやめた」とか「実際に挑戦してみたけど挫折した」などと敬遠されることが多かったであろうプレイ方法に光を当ててみようと思います．なお，攻略には1995年発売のPC-9801向けのリニューアル版を使用しています．

◆ ブランディッシュ１について

　ブランディッシュ１はブランディッシュシリーズの第一作目です．全操作をマウスで行える操作体系，一歩進むたびにマップが完成していくオートマッピング機能，エンディングでのプレイデータ表示，などといったブランディッシュの基本システムはこのときに確立され，改良を加えつつ後のシリーズに継承されています．改良は後にブランディッシュ１に対しても行われ，リニューアル版として1995年に発売されました．ハードディスクにインストールできるようになったこと，ゲームシステムの改善，FM音源6重和音が可能な通称86ボードにも対応したことなどがリニューアル版での主な変更点です．これらの改良によってさらに完成度が高くなり，より快適にプレイできるようなりました．

　ただ，オープニング曲が差し替えになっていたのには大いにがっかりさせられました．差し替えになった理由について確かなことは知りませんが，ロドリーゴ作曲のアランフェス協奏曲とよく似ていたからなのでしょう．確かによく似てはいますがあのアレンジには独特の味がありました．良い曲の多いブランディッシュの音楽の中でもお気に入りの筆頭だったので86ボード版をぜひ聞きたかったんですがねぇ．リニューアルのオープニングもいい曲なのかもしれませんが，初期版と比較してしまうと無機質というか味気ない感じがどうにも拭いきれません．

　リニューアル版のオープニング曲には不満は残るものの，初期版・リニューアル版ともにゲームシステム，マップ構成，操作性，ゲームバランスともにとても良くできていると思います．ブランディッシュ独特のマウス操作は始めのうちは癖の強さを感じさせるものの，慣れるとごく自然に動き回ることができるようになり違和感もなくなります．操作に違和感がなくなってくるとダンジョン探索に没頭でき，その楽しさを堪能できるようになります．

　ダンジョン探索に専念できるのは各マップの作りの良さももちろんありますが，ゲーム中にストーリーが入り込む頻度が低いことも背景にあります．ブランディッシュ１には地底深くに落下したアレスがそこからひたすら地上を目指すというゲーム進行上の大きな流れがあります．この流れを構成している大部分はダンジョン探索であり，途中でドーラが出てきたりエリアの境目でのイベントシーンがあったりと要所要所でストーリーに絡んできますがその割合は低く抑えられています．ストーリーを偏重して探索や戦闘の部分に面白味がないゲームとは対照的に10年以上経った今も色褪せないものを持っています．

　というわけで今でもときどきブランディッシュをしてみたくなることがあるんですが，何度もクリアしているので普通のプレイ以外にもマップ完成率や移動歩数を意識して攻略してみようと思い立ちました．ここでのブランディッシュ１の攻略内容は一度はエンディングを見たことを前提にしているので，クリアするために必要な謎解きやアイテムの解説は大幅に省いています．この種のヒントが必要な方は，詳しいサイトがありますのでそこを参照するのが一番早いかと思います．筆者が知る範囲では BeyganさんによるWanderer's Lodge(流浪者の小屋)がデータの詳しさの点でおすすめです．

　当攻略の内容は筆者自身の調査と記録をもとに作成していますが，内容に誤りがないとは言い切れません．もし記述に誤りがあったり，もっと良い攻略法などがあれば指摘してもらえるとありがたいです．そのほかブランディッシュシリーズに関するご意見や質問，話題などはBrandish掲示板までどうぞ．

　ゲーム画面の著作権は日本ファルコム株式会社にあります．複製，転載はご遠慮ください．

もどる

Written by Oka
作成日： 2003/06/24
更新日： 2011/12/21